LBTチャーハン大会
LBTチャーハン大会
チャーハン、それは男の料理。シンプルながらも奥が深く、中華料理はチャーハンに始まりチャーハンに終わるとさえ言われる、究極のメニューである。2004年5月9日、都内某所にて、かねてから料理自慢レーベルを自負するLBTにより「LBT主催・チャーハン対決」が行われました。今回は、特別企画として、そのチャーハン対決の一部始終を、当日の進行に忠実に、皆様にお伝えしようと思います。熱き男たちによる白熱のバトルを、是非御堪能下さい!
1・LBT代表DJイオより開会の挨拶
「皆様、本日はお忙しい中お集り頂きまして、誠にありがとうございます。あいにく天候には恵まれませんでしたが、それをはね返すパワーのあるチャーハンを作って頂きたく思います。清く正しいチャーハン精神に乗っ取り、世界一のおいしいチャーハンを作るように心がけて頂きたい!ルールはチャーハンの素使用禁止、それだけです!以上簡単ではありますが、開会の挨拶と変えさせて頂きます」
2・選手及び審査員の自己紹介
選手1:ペタンク(浜松代表)
「チャーハン歴15年!ちなみにチャーハンを作るのは今日で5回目です。今回その才能が開花すると思いますので、皆様御期待下さい!」
選手2:パリッコ(東京代表)
「東京らしいハイセンスなチャーハンでがんばります。浜松、茨城、蒲田の奴らなんかに負けません!」(蒲田も東京だけど)
選手3:ドダイ(蒲田代表)
「今日はゲットーチャーハンを皆さんにふるまいたいと思います。食えばわかる!」
選手4:イオ(茨城代表)
「今日は納豆チャーハンにしようと思ったんですが、審査員のDJ急行氏が納豆が嫌いと言う事で、別のチャーハンにしました。とにかくがんばります!」(ちなみにDJ急行氏は欠席)
審査員1:千歳船橋が生んだ世界一の食通、Kuroki Kouichi
「DJ界でチャーハンと言えば俺だ!コメントは最後まで控えさせて頂く」
審査員2:要町の味クイーン、marix
「どーも、いつもお世話になってます。現在15時間くらい何も食べてません。つまり無の境地です。この持ち前の無の境地を生かして、厳正な審査をしたいと思います」
審査員3:料理記者歴15年、すまきゅー
「昔から、中華と言えばチャーハンしか思い付きませんでした。だから、皆様の味を期待しています」
審査員4:ジャンクフード世代代表、ヤマダ
「おいしいチャーハンが出来てくるのが楽しみです」
3・順番決め
厳正なるアミダの結果、調理順は以下の通りになった。
ペタンク→パリッコ→ドダイ→イオ
この順に作っては食べをくり返し、最終的に各審査員が10点満点で評価し、合計点で競うのだ!
それではいよいよ、チャーハン対決スタート!
4・調理
一番手:ペタンク
チャーハンを作るのは今回で5回目という、なめたコメントを残していた割に、妙に手際がいい!後になんと、残りの四回は全て前週に練習で作っていたことが判明。(チャーハン歴15年は、ただのウソ)その逸話からも、今回のチャーハン対決に対する意気込みが、いかに強いかが感じられる。卵は一度炒めたものを、別皿にとり、次にフライパンに、野菜等の具→ご飯→先程炒めた卵、の順で投入、味付けをして、あっという間に完成だ!「できたぁ!」の声と共に、審査員席に到着、一人目試食スタートとなった。
一品目:ディスコチャーハン/ペタンク 特筆すべきは、その形状、最後に形を整えるのに使用したお椀が半球形でなかったため、プリンのような形となっている。材料は、長ネギ、玉ネギ、焼豚、卵、米、塩、コショウ、しょう油、コンソメ。シンプルなさっぱり系のチャーハンになっている。 「うまい」「シンプルでいい」等のコメントが交わされるが、一品目だけあって、皆様子を窺っている感じがありありと伝わる。そして審査員採点。緊迫した空気の中、二番手パリッコによる調理がスタート。 |
食べかけ |
二番手:パリッコ フライパン二枚使いという、高度なテクニックを駆使して調理。 一方でニンニク、玉ネギ等を炒めつつ、別フライパンを温め着々と完成に近付け、 卵を投入してからは残像が見える程の手早さで鮮やかにフィニッシュ。 もはやプロ級といって過言ではない腕前だ!(自画自賛) |
調理姿に哀愁が |
二品目:アーバンチャーハン/パリッコ ニンニク、玉ネギを大胆に使い、肉は入っていないというストイックかつパンチのあるチャーハン。 女性の多い審査員の中で、冒険とも言えるミニマリズム。 材料は、長ネギ、玉ネギ、ニンニク、卵、米、塩、コショウ、しょう油、中華スープの素(顆粒)、バター、ごま油 |
見た目はシンプルなチャーハン |
「なるほど」「個性が出るなぁ」等、会場の雰囲気も少しづつ和みはじめたところで、ドダイ調理スタート。
三番手:ドダイ かなりバラエティーのある具材を用意、 こちらも手際のよい手付きで着々と進行。二人分で卵は一つとかなり少なめ。 完成するまで実体の掴めないチャーハン作り。そして、その後ろ姿は、まさしく男! |
やる気が感じられる |
三品目:ゲットーチャーハン2004/ドダイ 完成したとたん、ジャンクフード代表、十代女子ヤマダがうるさいくらいに「きれーい、うまそう、最高?!キャハハ」と絶叫、そんなチャーハン。鮭フレークの赤と、レタスの緑が、確かに今までにないお洒落な彩りを演出している!作ってた時の後ろ姿からは想像出来ない、インテリジェンスなチャーハン。材料は、万能ネギ、レタス、鮭、卵、塩、コショウ、しょう油。 「味付けが薄め」「でも鮭の塩味がそれをいい感じにカバーしている」等の意見。ここで、重大事件発生、極度のプレッシャーから、四番手イオ選手のお腹が痛くなった!しかしそこは漫画を読んで(もちろん上下逆)気持ちを落ち着け、いよいよ最後の調理がスタート! |
野菜が彩りを加える |
四番手:イオ チャーハンにはかなりの自信とこだわりのある、イオ。中華鍋を自宅から持参。秘伝の調味料ウェイユー等を駆使し、確実に調理を進めながらも 「今日初めて入れてみる」という食材、しらすを投入する等、実験的な一面も。 そしていよいよ、最後のチャーハンが完成! |
淡々と調理する |
四品目:おっぱいチャーハン/イオ なんと、ふた皿にわけて小さめにこんもりと盛られたチャーハンで、大好きなおっぱいを表現。確実な腕前に裏打ちされた味付けと、斬新な発想が共演する、魅惑のチャーハンとなった。材料は、万能ネギ、玉ネギ、にんじん、しらす、卵、塩、コショウ、ウェイユー。 「甘め」「具が多い」等の意見交換の後、ついに最終審査へ! |
器が小さいため二つに |
5・結果発表
審査員のみ別室に移り、審査が行われる。 |
kuroki氏による結果発表 |
1位:ペタンク(31点) 2位:ドダイ(28点) 3位:パリッコ(27点) 3位:イオ(27点) と、いうわけで、なんとチャーハン作り5回目のペタンク氏が一位!前段階で自信満々だったイオパリ両名は、同率3位とお粗末な結果に終わった。ここで優勝者ペタンク氏による「俺がLBTチャーハン王だ!」の名言が飛び出したところで、審査員による総評が発表された。 |
俺がチャーハン王! |
ペタンク作ディスコチャーハンについて
・ネギの生感が、逆に新鮮な味を出していてよかった。油が少なめでさっぱりしていたので、ヘルシー思考の私にはとってもよかった(marix)
・普通にうまかった(すま)
・一番好きなパラつき具合。お父さんが作ってくれたら嬉しい感じ(?)(ヤマダ)
・味のまとまりがよかった(くろ)
ドダイ作ゲットーチャーハン2004について
・鮭が前面に出てて、さっぱり感は一番だった。よかった(marix)
・薄味が好きなので、一番好きだった(すま)
・見た目最高!!おしゃれチャーハン。でも味が薄すぎた(ヤマダ)
・鮭とレタスという、具のチョイスは完璧だった。でも味が薄かった(くろ)
パリッコ作アーバンチャーハンについて
・パンチの効いた味。店で出ててもおかしくないと思った。でも米の炒めが弱い(marix)
・パリッコ作のチャーハンは食べた事があるので、よくわかんなかった(すま)
・ニンニクがきいてて、凄くパリッコさんが好きそうな味だなぁと思った(ヤマダ)
・味の作り方は好きだけど、コショウ効きすぎ。全体的に弱い(くろ)
イオ作おっぱいチャーハンについて
・具が多かった。もう少しまとまりがほしかった(marix)
・にんじんいらない(すま)
・にんじんの歯ごたえがイマイチだった。あと、メインであるしらすの味がわからなかった(ヤマダ)
・にんじんに味がしみてて、まとまりがあってよかった(くろ)
6・選手コメント及び閉会の挨拶
のはずが…安心したところで飲み会になだれ込み終了。ともあれ、なかなか楽しい企画でした。よろしかったら、みなさんも是非真似してやってみて下さい。また、今度はこういうお題がいい、等ありましたら、LBTまでメールで教えて下さい!
尚大会終了後、ペタンクの靴が無くなる事件がありました。間違って履いていった人は自己申告で返してください。
結果:現LBTチャーハン王はペタンクに決定!
※個人的には、俺のが一番うまかったなぁ。ち。バーカアホ!次のおべんとう対決は見とけよ!
2004 5/10 文:パリッコ
2004 6/17 アップロード:LBT